上月城公園歴史資料館
所在地  兵庫県佐用町
JR上月駅南500m上月城登山口すぐ
最終訪問日  2005/10/27
 戦国時代末期、播州を巡って戦いを繰り広げた毛利家と織田家が激突した上月城の歴史資料と、地元の皆田紙や早瀬土人形などの民俗資料を展示している資料館で、2005年6月2日に開館した。
 上月城は南北朝時代に築城され、織田家の勢力が西播磨に及んだ時には赤松政範が城主であったが、政範は毛利方として織田家の秀吉軍と戦い、滅ぼされた。秀吉は、毛利氏に滅ぼされ、御家再興に燃える尼子勝久、山中鹿之助主従に城を守らせたが、毛利方の宇喜多軍の攻撃を支えられず撤退。城を奪取した宇喜多氏は上月景貞を城主としたが、交通の要衝である上月を抑えておきたい秀吉は再び攻囲して落城させ、景貞は自刃した。こうして再度上月城に入った尼子主従だが、今度は毛利本軍が上月城を包囲し、救援に駆け付けた秀吉も手が出せず、ついに上月城も落城して尼子家再興の夢は露と消えた。短期間に4度も落城し、歴代の城主が自刃している激動の城である。
 資料館には、東西の大勢力が争奪した城の解説と、歴史の一連の流れがパネルで展示してあって分かりやすい。この上月城に関する展示が半分で、残りの半分は皆田紙と呼ばれる厚手の和紙の紙漉き道具や、明治の中頃に早瀬で作られていた土人形が展示してある。
 以前に上月城を訪れた時には無かったが、久しぶりに訪れてみると真新しい小さな資料館が建っていたので、城のついでに見学した。係りの人も上月の地勢に関する事を色々と教えてくださり、本などには載っていない地元の伝承を聞くことができた。また、それまではバイクはともかく、車ではちょっと取り回しが不便だったが、駐車場が綺麗に整備されているので、車で訪れるのが非常に便利になっている。