関門海峡
所在地  福岡・山口県境
最終訪問日  2002/12/8
 本州と九州の間にある海峡で昔は馬関海峡といった。潮の流れが速い海峡として有名で、日本三大急潮のひとつであり、その流速は日本で3番目。最狭部は約650mと非常に狭く、陸地から見ると向こうに手が届きそうに感じる。
 この海峡は歴史の変わり目に登場したことが2度ある。1度目は源平の合戦の最終決戦地となり、平氏が壊滅して源氏による武家社会が到来した。2度目は第2次長州征伐で、長州軍が坂本竜馬の援護を得てこの海峡での海戦を制し、九州の幕府拠点だった小倉城を陥落させた。これ以降幕府の威信は地に落ち、倒幕、そして維新へと時代は加速する。
 近代初頭では外国からの入口は西にあったが、現代では東京、すなわち東が玄関口となり、西は衰えた。下関も八幡も西が玄関だった頃には大いに栄えたが、今ではすっかり衰えてしまった。しかし海峡の流れは歴史の転換点だった昔も、トンネルが掘られ、橋が架かり、潮の速さが交通を阻害しなくなった今も変わっていないだろう。
 展望台に登れば、海と山が近く幅が狭いこの海峡は特別な雰囲気を持っていることがわかるが、夜景が綺麗なせいか、どうも感傷的になってしまう海峡でもある。