本栖湖
所在地  山梨県富士河口湖町・身延町
最終訪問日  2012/10/13
本栖湖から富士山 富士箱根伊豆国立公園にある堰止湖で、富士五湖のひとつ。国土地理院と山梨県のデータによれば、周囲11.82km、面積4.7km2で、最大水深は121.6mと富士五湖の中では最も深く、透明度も12.7mと一番高い湖である。また、最も水深がある為、湖水の容量が328km3と群を抜いて大きい。水面標高は本栖湖や精進湖と同じ900mだが、これは3つの湖の成り立ちに関係しており、地下水系で繋がっている為という。
 富士五湖の成り立ちは、古富士火山の爆発的噴火による陥没から始まる。この陥没地に水が流れ込んで宇津湖、古明見湖、古せの湖(ウミ)を形成し、やがて火山活動によって古せの湖からさらに古河口湖が分断され、1万5千年前頃には4つの湖があった。その後、新富士火山の活動期に入ると、膨大な噴出物によって宇津湖、古明見湖、古河口湖が埋まり、古せの湖もかなり小さくなったという。そして、約4千5百年前の噴火で古せの湖が分断され、本栖湖とせの湖に分かれた。現在の富士五湖の中では、河口湖と共に最も早くできた湖であるが、その時の河口湖は現在の西半分の大きさしかなかったことを考えると、最も古くに現在の形になった湖と言えるだろう。
 本栖湖は、富士五湖の中でも群を抜いて水深が深い為、湖水は深い色をしており、湖面近くよりも周囲の崖上から眺めるほうが風景に映える。千円札や五千円札の逆さ富士のモデルとなっているのは写真家岡田紅陽が撮った「湖畔の春」だが、これも国道300号線中之倉トンネル近くの山の上から撮ったものらしい。
 この中之倉トンネルを抜けた所に展望台があり、そこから富士山を眺めてみたが、運良く山頂に雲も掛かっておらず、雄大な富士と本栖湖の景色を堪能できた。しかし、この風景を見ると、やっぱり自分は日本人だなと強く感じる。これは、何かDNAレベルで書き込まれているんじゃないかと思うほどで、それだけ日本人の感性にマッチする景色なのだろう。それほど、本栖湖と富士山の景色は心に響くものがあった。