仁風閣
所在地  鳥取県鳥取市
鳥取県庁西北800m鳥取城前
最終訪問日  2011/5/22
窓側の廊下 白で統一されて美しい 明治40年5月の皇太子行啓の際、かつての鳥取藩主池田家の家督を継いでいた徳川慶喜の五男仲博が宿舎として建てた建物で、国の重要文化財に指定されている。
 明治期に活躍した建築家で、赤坂離宮の設計者としても有名な片山東熊が設計し、皇太子行啓に随行した東郷平八郎元帥が仁風閣と命名したという。
 建物は、フレンチルネッサンスという様式の2階建て本格木造洋風建築で、明治末期の洋風建築のモダンさがあり、今見ても非常にスマートで洗練されている。外装は白壁で、城跡の芝生と久松山の緑に映え、なんとも言えない雅趣があり、遠くから見ても近くから見ても飽きない。
 また、建物内の各部屋も細部にわたって様々な装飾が施され、螺旋階段や厠を始めとした様々なものの造形も、洋風ながら木造建築としての趣があってなかなか良かった。
 最初に訪れてから10年以上経って再訪したが、独特の雰囲気というのは変わっておらず、建物の中に入ると10年前と変わらず明治時代にタイムスリップしたような感覚になる。ただ、変わっていたのは、今は結婚式場としても使われていることで、訪れた時もちょうど式が行われていた。この重厚な良い雰囲気の中で式を挙げられるのは、なかなか貴重な体験で思い出にもなると思われ、それを見学できたのもなかなか良い経験だったが、ラフな格好で式の最中に後ろをウロウロするのは、式に関係無い人間とは言え、正装の集まりにうっかり私服で来てしまったようで妙にバツが悪い。