奥祖谷二重かずら橋
所在地  徳島県東祖谷山村
剣山西4km国道439号線すぐ
最終訪問日  1998/8/2
 かずら橋とは、シラクチカズラなどの植物を使って架けられた橋で、漢字では蔓や葛の字が使われ、江戸時代の史料には、祖谷には7橋、もしくは13橋あったと記されている。
 祖谷に伝わる伝承では、弘法大師が往来に困っている住民の為に架けたとか、祖谷に逃げ込んだ平家の落人が、源氏の追っ手が来た場合に追跡を振り切る為、切り落としやすいよう蔓で造ったという話が伝わる。
 現在、かずら橋は祖谷川中流の西祖谷山村と、かなり上流の東祖谷山村にそれぞれひとつづつだけあり、前者は地名を取って西祖谷とか善徳という冠が付く。
 奥祖谷二重かずら橋はその名の通り、より上流にある後者で、42mの男橋と20mの女橋という大小2本のかずら橋が架かっており、また、かずら橋が生活の足として使われていた頃に、同じようにあちらこちらにあったと思われる野猿も設けられている。それらは、橋の伝承にリアリティーを持たせるだけの雰囲気があり、少し昔の山村の生活の一部を垣間見ることができる。