宍道湖
所在地  島根県北東部
最終訪問日  2001/10/26
 海水面が上昇した縄文期に、海水が入り込んでいた古宍道湾へ斐伊川などの河川から土砂が流れ込んで埋め立て、湖となった海跡湖が宍道湖である。周囲47.3km、79.2km2の面積を持ち、その湖水は中海から美保関という非常に狭い海峡を通じて日本海へと繋がっている為、湖水は海水の1/10程度の塩分濃度があるという汽水湖。最大水深は6.4m、平均水深は5m以下と浅い。
 宍道湖ではシジミを始めとして、ウナギ、ワカサギ、シラウオ、コイ、スズキ、エビといった宍道湖七珍と呼ばれる水産物を産出することからわかるように、多様で独特な生態系を持っているが、中海と合わせたこの水域は、農地確保の為の干拓と淡水化によってその環境が激変する恐れがあった。実際に工事が始まってから、全国の湖沼のなかでも第1位の漁獲量であったシジミが減るなど、環境への影響が確実に表れたこともあって反対運動が高まり、工事の中止が決定した。
 湖岸に立つと、宍道湖を取り巻くそれらの騒動とは無関係に、湖はとても静かに佇んでいる。荒波のイメージがある日本海とは180度違って、湖面が近く、穏やかで雄大なイメージを受ける。ここでふと思ったのだが、南岸にはJRが通り、北岸には一畑電鉄が走っているので、バイクではなく鉄道で一周するのも、情緒があっていいかもしれない。

国民宿舎付近から宍道湖