国友鉄砲の里資料館
所在地  滋賀県長浜市
北陸道長浜I.C.北西1.5km
最終訪問日  2001/8/26
資料館には実際に触ることができる火縄銃が展示されている 火縄銃で有名な国友の鉄砲資料館。昭和62年10月の開館。
 戦国期の天文12年(1543)に鉄砲が伝来して以来、国友は堺や根来、雑賀などとともに鉄砲の一大生産地だった。戦乱が続いていたという時代背景もあって、伝来の7年後には早くも畿内で使用されているが、畿内への伝播は、種子島から鉄砲技術を伝えた堺商人橘屋又三郎の働きが大きかったのだろう。国友でも、伝来からそう遠くない時期に製造が始められたと見られることから、又三郎と何らかの繋がりがあったのかもしれない。
 国友は、秀吉や家康が鉄砲を押さえる為に直接支配し、大坂の陣での大量受注などで大いに繁栄した。だが、泰平の江戸期には兵器である鉄砲の需要が減り、最盛期には70余軒で500人もいた鉄砲職人は、その数を漸減させつつ、火薬や装飾の金象嵌の技術を花火や金工彫刻などに応用して生活の糧を求めたという。華々しい鉄砲だけではなく、そういう歴史もまた国友の歴史である。
 資料館には、こういった国友の歴史や、望遠鏡を発明した国友一貫斎についての展示のほか、実物の火縄銃が生身で展示されており、実際に持つことができるようになっていた。実物の火縄銃に触れられる機会というのはそうないので、なかなか貴重な体験だ。また、資料館の周辺は今は静かな住宅地だが、職人の屋号を彫った碑が所々にあり、往年の職人町を想像しながら散策するのもなかなか楽しい。