小森温泉
所在地  岡山県加茂川町
加茂川町役場北6.5km国道429号線沿い
最終訪問日  1999/8/7
 吉備高原は、古代には海辺の平地だったようで、地殻運動の活発な動きによって隆起して高原となった。その為、高原の中にはあちらこちらに温泉が湧き出ている。
 小森温泉も多くある温泉の内のひとつで、江戸時代の享保17年(1732)に岡山藩によって開発され、藩営の湯治場となっていた。その後は寂れていたが、昭和になって地元民により復興し、現在も第3セクターの宿泊施設と温泉旅館のような小森温泉ホテルがある。
 両方とも外湯として利用できるらしいが、自分が訪れたのは温泉ホテルのほう。昭和の湯治宿という雰囲気が抜群に漂っている建物の中に入ると、長い廊下を経て浴室がある。浴室は地下に入るような感じで階段を下りていくが、近くを流れる川と高さは変わりなく、浴室から川のせせらぎを聞くことができ、広さはそれほどないものの、田舎の鄙びた温泉という趣がある。泉質はアルカリ性の単純泉で、浴槽には湯の花も見られ、由緒ある古さではなく昭和の古い雰囲気を味わうにはもってこいの温泉だ。