吉備津彦神社
所在地  岡山県岡山市
JR備前一宮駅南200m
最終訪問日  2008/6/20
吉備津彦神社拝殿 神社本庁が定めた、いわゆる別表神社のひとつである吉備津彦神社は、大吉備津彦命を祀る神社である。ただし、この神社では、主祭神の大吉備津彦命が一般に言うところの吉備津彦命で、吉備津彦命として祀られているのは大吉備津彦命の子である。
 大吉備津彦命は、古代崇神天皇の治世に各地へ送られた4人の将軍のひとりで、畿内から吉備へ派遣され、吉備で暴れていた温羅を誅し、後には吉備国の統治にあたって平和と秩序をもたらしたという。また、この時の話がおとぎ話となり、大吉備津彦命が桃太郎のモデルになったという話は有名である。ただし、岡山の話が一番有名ではあるが、桃太郎伝説は岐阜にも香川にもあり、唯一のものでない。
 吉備津彦神社の創建は、大吉備津彦命の屋敷跡に社殿が建てられたのが最初といわれていることから、大吉備津彦命を遣わした崇神天皇の時代か、それからやや下った頃だろうか。古くから自然崇拝の対象として吉備の中山が崇められ、山全体を神域としていたことから、神奈備信仰と吉備津彦命の崇拝が習合したものかもしれない。
吉備津彦神社本殿 祭神を同じくし、備中一ノ宮に対して備前一ノ宮という同格の社格を持ちながらも、すぐ近くにある吉備津神社とは対照的に落ち着いた雰囲気が漂っており、こちらもなかなか趣があって良い。ただ、前回の訪問以降に工事で整備されたようで、拝殿付近は以前と比べて質素な感じが無くなっていた。ちなみに、この神社から大吉備津彦命が葬られているといわれる中山茶臼山古墳へ登ることができるが、吉備津神社からのほうが近いということもあって、利用する人は多くないようだ。