奈良公園
所在地  奈良県奈良市
奈良県庁東700m
最終訪問日  2019/1/26
あちこちに建つ奈良公園の標柱 言わずと知れた、野生の鹿が闊歩していることで有名な公園で、国の名勝にも指定されている。開園は明治13年と、県立の都市公園としては古い歴史を持つ。
 もともとは周辺寺社の境内を公園化したもので、正確に言えば、点在する複数の園地と呼ばれる緑地と複数の池、若草山などの山間部で構成される502haの敷地を指すが、一般的には、周辺の東大寺や興福寺、春日大社などの古刹なども含んだ総称として認識されており、その敷地は660haもの広さになる。公園周辺は、古都奈良の中でも名勝が集中している地域で、西に行けば市街地が広がるという奈良の中心部分にあり、修学旅行生や外国人などの観光客も大変多い。
 奈良公園の敷地のほとんどは、元は神仏習合で同一化した春日大社と興福寺の境内地であった。朝廷で栄華を誇った藤原氏の氏寺である興福寺と氏神である春日大社は、中世には守護大名と同等の権力を持ち、江戸時代でも大名と同等の寺領を保障されていたが、明治維新後の廃仏毀釈によって興福寺が衰退し、その境内地が国有地となったことが奈良公園設立に大きく関係したという事実は、あまり知られていない。
人に慣れ切って物怖じしない公園の鹿 公園内には鹿に食べさせるせんべいを売っているが、公園内の鹿は異常に人間慣れしているせいか、油断していると有無を言わさずにせんべいを食べられることもある。その上、彼らの目線より身長の低い子供達には、より強引に食べ物をねだるので、恐れをなして泣く子供も多く、それはそれで一種の風物詩と言えるかもしれない。関西の人には、小さい頃にそのような鹿に泣かされたり倒されたりした思い出を持った人も多いので、何人か集まった時に聞いてみれば、必ずひとりは見つかるほど。また、鹿の数が多いので、野生の鹿ではまず聞く事がない鳴き声も、鹿のテンション次第で聞く事ができる。