暗峠
区間  奈良県生駒市南生駒
      〜大阪府東大阪市枚岡
最終訪問日  2014/4/23
峠の最高部を奈良側から 第二阪奈道路に併走するように走る国道308号線の府県境にある峠で、クラガリ峠と読む。一般に暗峠と言えば、この峠部分を含んだ前後の区間を指し、かなり特徴のある道として知られている。国道168号線小瀬町西交差点から国道170号線箱殿交差点までの区間とするならば、大阪側の強制的な迂回路を除き、全長は約7km。
 この峠道の最も大きな特徴は勾配で、車両が通行可能な国道での最大斜度は、この峠の大阪側とされ、一般に平均斜度20%、最大斜度は37%という。ただ、それを示す道路標識や国土交通省などの情報が見つからないので、値は現地での実測値なのかもしれない。
 ふたつ目の特徴は、酷道とも称されるほどの、国道とは思えない道の状況で、普通車1台分すら怪しいような道路幅や、ただの住宅街の路地のような場所、私道とも思えるような部分が連続して存在する。これらのほとんどは大阪側で、奈良側の部分は山道の割には比較的整った区間が多い。
 峠のピーク部分は、江戸時代に敷かれた石畳で、峠の茶屋もあり、おどおどろしい雰囲気を持つ峠の名前とは違って風情がある。この為、枚岡公園からハイキングで登って来るハイカーも多く、狭い道だけに注意が必要だ。ちなみに、暗峠の名前の由来としては、松や杉が繁茂して昼でも暗かったからという説や、小椋山からの椋ヶ根が転じたという説などの地勢由来の説と、馬の鞍に由来する、鞍が引っくり返るほどの勾配から鞍返り、鞍を換えた鞍換え、鞍を借りた鞍借りなどの説が伝わっている。
 最も勾配がきつい場所にはドリフトしたようなスリップ痕があったが、こんな勾配でドリフトするわけはないので、車などが上る時にタイヤが空転した跡なのだろう。自分はバイクで訪れたので、車のすれ違いを心配しなくて済み、更に時間帯もあってかすれ違う車も無かったのだが、車で訪れる人はかなり注意と覚悟が必要な道だ。バイクでも、ただ走行するなら問題ないのだが、写真撮影やすれ違いによって勾配の途中で停止した場合、立ちゴケを誘発しやすいので、同じく注意が必要かと思われる。