サント・ドミンゴ教会跡資料館
サント・ドミンゴ教会跡資料館
所在地  長崎県長崎市
長崎市役所北東150m桜町小学校下
最終訪問日  2012/3/14
 勝山町遺跡を保存展示している資料館。
 勝山町遺跡とは、江戸時代初期の慶長14年(1609)から5年間だけ存在したサント・ドミンゴ教会の遺構と、その跡地に建てられた、末次氏とその後任である高木氏の両長崎代官の屋敷の遺構を合わせたものである。
 資料館内部は、発掘状態のままの保存展示という珍しい方法で、教会時代の石畳や地下室の石組み遺構、高木屋敷時代の井戸の石組み、各時代を通じて使われた排水溝など、遺構を視覚的に捉えることができ、非常に理解し易い。また、館内には遺跡から大量に発掘された、キリスト教を示す花十時の瓦なども展示されている。
 当初は訪れる予定ではなく、存在すら知らなかったが、長崎歴史文化博物館へ向かう途中にふと入口が目に止まり、寄ってみた。ただ、入口自体はかなり地味で、何も気にせずに歩いているとかなりの確率で見落としそうではある。資料館は桜町小学校の地下部分にあり、最初は小学校と同じ建物かとちょっと驚きつつ、入場無料ということもあって小学校の一教室に遺構のあらましを展示している程度かと思ったが、入館してみるとかなり本格的な保存展示で、良い意味で裏切られた。
 内部に展示されている遺構は、非常にダイナミックで印象的であり、これが無料というのは非常にお得で、歴史に詳しくない人でも当時の姿を想像させるだけのインパクトがあるのではないだろうか。恐らく、長崎の観光ルートからは外れていると思われるが、個人的にはもっと広く知られてもよい施設だと思う。また、都市部の遺跡は保存や展示が難しいが、地下で保存展示というのは、民有地では難しいものの、公共施設での建物と遺跡の共存という問題に対するひとつの回答となるのかもしれない。