長崎市亀山社中記念館
所在地  長崎県長崎市
長崎電気軌道新大工町南350m
最終訪問日  2012/3/14
 亀山社中跡と推定される建物を復元修復し、亀山社中に関する資料を展示している資料館で、平成21年8月1日の開館。
 亀山社中が本拠を置いていたと伝わる建物は、市内有志らで結成された亀山社中ば活かす会が平成元年から内部公開と資料展示をしていたが、所有者の都合により、同18年3月18日に閉鎖されることとなった。その後、長崎市が整備に乗り出し、所有者の協力を得て発掘と建物の調査を行い、往時の姿に近い形で復元、再公開されたのがこの記念館である。
 記念館内部は、発掘調査や家屋の調査で判明した増設や改築の部分を出来る限り当時の姿に戻しており、当時の間取りは、入って左側の10畳、そしてその奥の8畳と3畳の計3部屋で、その先には土間があったという。ただ、玄関は現在の記念館の入口ではなく、発掘調査から一番奥の土間の北側に玄関があったことが判っており、当時はこの奥側から出入りしたようだ。また、現在は無くなっているが、この母屋の北側にも土蔵と馬小屋があったとされている。母屋の3畳と土間の上には中2階の部屋があり、ここは初期の公開の時には非公開の部分だったが、記念館になってから梯子を上って見る事が出来るようになったらしい。説明文には、有事の際には数人が潜むことが出来るとあったが、江戸時代の商家を思い浮かべると虫籠窓のある中二階の家屋がイメージできるように、この時代の家屋では中2階は割と一般的で、特に有事を想定してわざわざ作った物ではなさそうだ。
 記念館には、竜馬の格好をした係員がいたが、他の観光名所で戦国武将を演じる人などと同じように竜馬になりきった対応をするのかと思いきや、物凄く腰が低く丁寧で、そのギャップが面白かった。訪れたのは平日だったが、後から後から人が入ってくるようで、土日や修学旅行シーズンだと、もっと観光客で混み合っているのだろう。このような込み入った場所の小さな民家に人が押し寄せていることを考えると、改めて竜馬人気の凄さというものを実感した。