寝覚の床
所在地  長野県上松町
木曽川上流国道19号線沿い
最終訪問日  2012/10/12
展望台からの寝覚の床の眺め 木曽川の上流、木曽駒ヶ岳の西側にある木曽谷の名勝。木曽八景のひとつ。
 名前の由来は、浦島太郎が竜宮城から帰った後、知り合いもおらず寂しさに耐えかねて旅に出、この場所で竜宮城を思い出しながら玉手箱を開け、老翁となって夢から覚めたという伝承から、この地が寝覚めと呼ばれ、床を敷いたような岩を寝覚の床と呼ぶようになったという。また、それ以外にも、寝覚の床に橋を架けられないという話や、乙姫の椀貸しの伝説なども伝わっているようだ。
 長い間に渡って木曽川の水に洗われた花崗岩が侵食され、綺麗に割られたような岩塊を縫って澄んだ水が流れており、木曽谷のイメージを象徴するような景観ができあがっている。かつては木曽路きっての名勝として知られ、各岩には、床岩、獅子岩、大釜、小釜、屏風岩、硯岩、腰掛岩、烏帽子岩、象岩といった名が付けられており、旅人は必ず足を止めて眺めたという。また、この侵食によってできた方状節理と呼ばれる割れ目や甌穴と呼ばれる穴は、地質学的にも非常に貴重なものらしい。
 寝覚の床の辺りの国道は、木曽川からはかなり高い場所を通っている為、寝覚の床を見ようとすれば通常は断崖上の展望台から眺めることになるが、この展望台近くから川そばへ下りられる長い階段もあり、下りた先には寝覚の床美術公園がある。ただ、階段が相当長いため、行きはまだしも帰りの登りがちょっと恐ろしい。また、この展望台と公園の間には鉄道が通っており、一瞬ではあるが電車に乗りながら楽に近くから見ることも出来る。