剱崎
所在地  神奈川県三浦市
三浦半島南東端
最終訪問日  2013/5/17
夕景の剱埼灯台 三浦半島の南東部突端の岬で、一般的にはツルギザキだが、ケンザキと呼ばれることもある。また、現地の灯台の案内板では、ツルギサキと濁らない表記になっていた。表記に混乱が見られるが、昔からの正式な呼び名はツルギザキが正解らしい。
 剱崎の名の由来は、江戸時代の万治年間(1658-61)頃、幕府の材木を積んだ船が岬の沖に沈んだ際、三崎の海南神社の神主がこの岬から剣を海へ投じて竜神に祈ったところ、波風が鎮まって材木が浮いてきたことから付けられたものだという。
 この岬に建つ剱埼灯台は、岩礁と台状の岩場が張り出す岬の突端からやや北にあり、北緯35度15分29秒、東経139度40分38秒に位置する。剱崎に灯台が最初に建てられたのは維新後の明治4年で、幕末に幕府が欧米4ヶ国と結んだ改税条約で建設が約束された8基の灯台のひとつであり、最初期に建てられた洋式灯台のひとつだった。現在は、大正12年の関東大震災で倒壊した初代に替えて再興された2代目で、白亜の八角形という姿が景色に映えてなかなかに美しい。
 剱崎は東京湾の入口に当たり、浦賀近辺と共に湾口部西側を構成している為、東京湾へ出入りする船が絶えず見える岬である。訪れた時にはもう夕方で青い空というのは望めなかったが、青い空と青い海、白い灯台と白い波濤、そして沖合いを行き交う船という構図の写真は、見たことのある人も多いのではないだろうか。岬の突端の岩場へは遊歩道があり、大小の隆起した岩があって夫婦ヶ丘と呼ばれているらしい。また、岬の近辺は磯釣りのポイントとしても知られている。