乙女道路
区間  神奈川県箱根町仙石原〜静岡県御殿場市深沢
最終訪問日  2013/10/13
 乙女道路は、かつて神奈川県箱根町と静岡県御殿場市の間の乙女峠を通っていた有料道路で、現在は国道138号線の一部となっている。昭和39年10月28日の開通で、全長は5.6km。
 乙女峠には、古くから街道が通っていたが、箱根が今ほど人を集める観光地でなかったことや、大きな街道である足柄路が近いこともあり、それほど重用されていなかったと思われる。この乙女という変わった地名の由来にはいくつか説があり、仙石原のトメという女性が父の病の平癒を祈って御殿場に願掛けへ毎日行っていたが、その成就と共にこの峠で亡くなったことからおトメ峠と付けられたとも、江戸時代に箱根一帯の関所で足止めをよくされた事から御留め峠と付けられたともいう。
 乙女道路の建設が開始された昭和37年は、西武グループと小田急グループが激しく争った箱根山戦争と呼ばれる観光競争の終盤で、両グループや東急グループによる競争的な観光宣伝によって多くの観光客が詰め掛けていた時期であり、そのような需要からこの道路は建設された。当時の国道138号線は長尾峠経由のルートを採っており、開通によってこの乙女道路が御殿場と箱根の間の最速路となったのである。
 その後、昭和59年12月20日に料金徴収を前倒しして終了し、無料開放された。以後、現在のように国道138号線の一区間となるのだが、御殿場側の眺望が良く、富士山の絶景スポットとしても有名となっている。
 訪れた時は、静岡側から入り、乙女トンネルを抜けて神奈川側から長尾峠に向かった為、富士山や御殿場の景色を見下ろしながら下るということは出来なかった。道自体は、かつての有料道路で現在でも交通量の多い国道である為、非常に整備されており、タイトなコーナーは多いものの、道路幅も広くかなり走り易い。難点があるとすれば交通量が多いことぐらいだろうか。時間的に余裕があれば、ふじみ茶屋の駐車場で休憩して景色を楽しむというのも良さそうだ。