小田原城歴史見聞館
所在地  神奈川県小田原市
JR小田原駅南600m小田原城址公園内
最終訪問日  2013/12/26
 主に戦国大名の北条氏5代と江戸時代の小田原城下町をテーマにした歴史資料館。開館は平成10年4月1日。
 歴史見聞館は、近世小田原城の二ノ丸の南側にあり、御殿と土蔵が混ざったような外観をしている。中に入ってみると、小田原と小田原城に関する年表があり、続いて北条5代、それぞれの当主に関しての説明があった。比率で言えば、この北条氏の時代に関する展示量が多く、見聞館のメインテーマのようだ。
 この北条5代に関して、特に初代早雲については、講談の類で語られる事も多く、史実かどうかという切り分けが必要になってくるが、この見聞館では、講談をベースに史実を注釈するというような説明となっていた。展示物の修正箇所を見ると、有力な説が出る度に修正されているようで、北条氏に関してはまだまだ研究や史料の発掘が途上にあることの表れなのかもしれない。
 見聞館中央にあるのは、人形を用いたシアター風の再現劇で、これがこの施設の目玉だろうか。ここでは、北条氏滅亡の戦いである秀吉による小田原征伐の際、軍議でなかなか結論が出なかった事などが再現されている。このような結論が出ずに時間を浪費する会議の様子が慣用句となり、やがて小田原評定と呼ばれるようになった。しかし、もともと小田原評定というのは北条一族と重臣らによる定期会合の事であり、本来の意味からは曲解された慣用句である。
 見聞館の順路後半は、江戸時代の小田原城の模型や、城下町の町並みを模した展示があり、近世から近代にかけての小田原の様子などが展示されていた。このゾーンは触れて遊べる箇所も多く、子供なども楽しめそうだ。ただ、粗雑に扱われるためか、痛んだ部分や稼動していない装置もあったのが残念である。
 全体的には、視覚的や触覚的に解り易くした展示が多く、幅広い人達が理解し易い展示内容だった。視覚的に工夫すると、やや内容的に薄くなりがちであるが、この見聞館は詳細な年表などもあり、内容的にもそれほど薄くは無い歴史資料館となっている。