壺井栄文学館
所在地  香川県小豆島町
草壁港南約3km二十四の瞳映画村内
最終訪問日  2008/8/23
 「二十四の瞳」の原作者である壺井栄に関する資料を展示している施設で、二十四の瞳映画村内にある。平成4年6月の開館。
 壺井栄は、小豆島出身の小説家で、岩井藤吉の五女として明治32年8月5日に生まれ、26歳の時に同郷の壺井繁治を頼って上京し、彼と結婚した。小説家としての活動は上京後かなり経ってからで、繁治や黒島伝治の影響を受けて昭和16年に処女作「大根の葉」を発表した後は数々の作品を執筆し、芸術選奨文部大臣賞をはじめとした多くの賞を受賞した。有名な「二十四の瞳」は、昭和27年に「ニューエイジ」という雑誌で執筆された作品で、2年後には映画化されて大ヒットしている。昭和42年に小豆島町名誉町民に選ばれた直後、6月23日に死去。享年67。
 この壺井栄文学館は、小豆島で生活していた時代の栄の様子から、上京後の結婚生活の様子、そして小説家時代の作品などがブースを分けて展示してあり、繁治と暮らした東京の住まいの再現展示や、栄が影響を受けた繁治や黒島伝治についての解説もある。また、二十四の瞳の生原稿など、非常に貴重なものも展示されており、一見の価値があるだろう。
 この文学館がある二十四の瞳映画村は、昭和62年の2度目の映画化がされた時のオープンセットで、村内は昭和初期頃の小豆島の雰囲気が色濃く残った情景となっている。この観光地特有のゆったりとした喧騒の中にありながら、文学館の中は非常に落ち着いた雰囲気でまとめられており、落ち着いて壺井栄の生きた時代を考えることができる。