寒霞渓
所在地  香川県内海町
星ヶ城山西南2km
最終訪問日  2008/8/24
ロープウェイからの風景 小豆島の中で一番高い星ヶ城山から三笠山へと連なる山系の西南に広がる渓谷で、日本三大奇勝、もしくは三大渓谷美に数えられている。また、紅葉の名所としても有名。
 寒霞渓を含む小豆島は、瀬戸内海国立公園の中にすっぽりと含まれており、小さな湾や急峻な地形が多い。その小豆島の中でも、奇岩を多く見ることができるのが寒霞渓で、瀬戸内海国立公園を代表する景勝地となっている。寒霞渓の歴史は古く、日本書紀に応神天皇が神懸山に登ったとあり、岩に鉤(カギ)を掛けて登ったことから、鉤掛山とも呼ばれたという。ちなみに、寒霞渓の語源はこの「鉤掛け」もしくは「岩掛け」から来ているらしく、明治時代に儒学者藤沢南岳によって現在の字があてられた。
 寒霞渓の奇景を構成している切り立った岩は、火山活動で堆積した凝灰岩などが地殻変動や風雨による風化で脆い所から削ぎ落とされたものである。寒霞渓は紅葉の名所としても有名だが、この切り立った地形が、日照時間が長く夜間に冷え込むという、鮮やかな紅葉を生む条件にピッタリで、奇岩と紅葉の組み合わせは決して偶然ではないらしい。
山頂の園地から内海湾を望む ロープウェイから所々岩がむき出している渓谷を眺めると、そのダイナミックな景色には素直に感動できる。訪れたのは紅葉のカケラもない季節だったが、渓谷が赤く染まる時期ならもっと景色が素晴らしいのだろう。ただ、人の数もシャレにならないことは間違いなさそうだ。ロープウェイ頂上駅の園地では、名産の昆布茶など土産物を売っていたり、投げて輪の中を通せば願いが叶うという瓦投げもあるので、小一時間楽しめる。ただし、人間を明らかに見下している野性の猿が時々ウロウロしているので、ケンカにならなよう注意が必要。