瓜生羅漢石仏
所在地  兵庫県相生市
JR相生駅北西7km
最終訪問日  2007/12/8
柵で保護されている石仏 キャンプ場などがある羅漢の里の管理事務所へと続く道の途中に、右折して山へ入って行く道がある。これが感状山城と瓜生羅漢石仏へ続く登山道で、その入口には水車のある農家が出迎えるように建っている。
 羅漢石仏のある場所までは、10分程度の道のりで2通りのルートがある。といってもほぼ平行していて、真っすぐ登って行くと大正か昭和の初期頃に整えられたような良い道があり、途中から左に折れて登ると奇岩をくぐって行く昔のままの道がある。足に自信のない人は真っすぐ行くほうが安全だが、やはり、羅漢へと登っていく道に相応しいのは左に折れる道だろう。ここを歩けば、もはや渓谷というよりも何かが棲みついていそうな幽谷という言葉が相応しい雰囲気が漂っている。
 この羅漢仏の制作者や制作年代は不明だが、朝鮮の僧である恵便と恵聡一行が隠れ住んで後世の人々と仏縁を結ぶために作ったとも、感状山城の搦手間道にあたることから討死した武士達を弔う為の供養仏であるともいわれている。何にしろ、その造形は人工物でありながら深山の傍らに溶け込むような自然美があり、寺院仏像の完成された人工美とは対極を成しているが故に、無名の人間の想いが強く残っているように思える。