洞爺湖
所在地  北海道道央南西部
最終訪問日  2003/7/27
 北海道によく見られるカルデラ湖のうちのひとつで、ほぼ円形の形や、中央に4つの島からなる中島が浮かんでいるということ、最大水深180m、透明度10mという高い数値などは、典型的なカルデラ湖の特徴である。周囲の長さは役場のホームページに約40kmとあるが、環境省の調査では49.9kmで、面積は70.4km2あり、カルデラ湖としては日本第3位。
 カルデラ湖の為、当然周囲には火山が存在するのだが、それらの火山活動が、数多くの火山を抱える日本でも取り分け活発であるというのが、洞爺湖一帯の特徴とも言えるだろうか。昭和の噴火によってできた昭和新山や、平成になって噴火した有珠山の活動を見れば一目瞭然で、また、記憶や記録にも残っている火山群である。
 洞爺湖は、現在は自然豊かな表情を見せているが、過去には危機があった。戦前から行われた開発によって硫黄鉱山の廃水が湖に流れ込み、一時は湖水が酸性化して生息する生物に深刻な影響が出たのだ。この為、1970年代には流れ込む水の中和処理が行われたのだが、湖水の酸性度はなかなか戻らず、有効な対策を打ち出せずにいた。しかし、平成になって有珠山が噴火し、火山灰が大量に湖へ降り注ぐことによって湖水が中和され、水質が改善されたという。現在では、生物の数が順調に増えているといい、自然というのは思わぬところでバランスが保たれるものらしい。
 しかしながら、噴火のたびに甚大な被害を被っている周辺住民とっては、噴火というのは辛い天災である。その活動のおかげで湖の周囲には温泉が点在し、昭和新山や有珠山も観光名所となっているのだが、恩恵弊害が表裏一体であるが故に、地元としては複雑な気持ちではないだろうか。一番良いのは、活動は活発でも大きな噴火が無いことなのだが、自然というのはそう都合のいいものではないらしい。

洞爺湖の湖岸から中島を望む