丹頂鶴自然公園
所在地  北海道釧路市
釧路空港北2km国道240号線沿い
最終訪問日  2003/7/25
 丹頂鶴というのは、かつては全国的に見られた身近な存在で、昔話に出てくる鶴といえばタンチョウというイメージがあるが、明治以降急激に個体数を減らし、身近では見られなくなった。ちなみにタンチョウというのが正式な名で、丹頂鶴というのは通称らしい。
 大正13年、釧路湿原で10数羽のタンチョウが発見され、これをきっかけとして保護する動きが高まり、絶滅の危機にあるタンチョウの保護と繁殖を目的として、昭和33年にこの丹頂鶴自然公園が開園した。当初の飼育数は5羽であったらしいが、昭和43年に自然孵化、続いてその2年後には人工孵化にも成功し、現在、釧路全体のタンチョウは600羽にまで増えているという。
 釧路湿原には今もタンチョウが生息しているが、湿原は立ち入りが禁止されている為、タンチョウを間近に見ようと思えばこの自然公園を訪れるのが早い。ここでの飼育は、できるだけ自然に近い形で行う為、湿原の環境を再現した環境の中に、つがいになる2羽ごとに仕切ってタンチョウを放して繁殖させているが、天井を設けていない為、放されたタンチョウと野生のタンチョウがつがいになることもあるという。
 5月ごろには愛らしいヒナの姿も見られるらしいが、訪れた時は夏だったのでヒナの姿を拝むことはできなかった。のんびりとタンチョウを眺めながらゆっくりしていると、韓国のツアー客が大挙して押し寄せ、そして去っていった。タンチョウに興味を持ってもらうのはいいことだが、たくさんの観光客はタンチョウにとってストレスにならないか少し心配だった。