小樽運河
所在地  北海道小樽市
JR小樽駅北東700m小樽港近辺
最終訪問日  2003/7/28
運河沿いに続くレトロな倉庫群 小樽港の手前に掘られた運河で、1000m以上の長さがあり、幅は20mから40mある。
 船による輸送が物流の中で大きな割合を占めていた頃、本州などの内地から人や物が小樽に上陸し、また、北海道の物産は小樽に集められて港から運ばれていった。そんな北海道の物流の中心であった小樽の発展に伴い、港湾施設としての運河が着工されたのは大正3年で、9年の歳月をかけて完成した。当時は、小樽港内に停泊していた船舶と運河沿いの倉庫をはしけが結んで船荷を運び、運河がはしけで埋まるほどであったといわれ、今でも運河沿いに残っている石造りやレンガ造りの倉庫群は、当時の港の繁栄ぶりを想像できる大きさを持っている。
 現在は、流通の種類や経路が変わった為に荷役をする港湾施設としての運河の役割は無くなり、運河南岸に散策路が整備されて観光地になっている。運河の周辺には名残のように港湾関係の会社も残ってはいるが、かつて倉庫として使われていたレトロな建物たちは、外観はそのままに中身は土産物屋や雑貨屋、外食の店として改装され、いまや現役の港という雰囲気を探すのは難しい。
 レトロな雰囲気とお洒落な店の組み合わせが観光地として有名になったというのは、福岡の門司港と共通するようだが、門司港は観光地が限定された区画のようになっているのに対し、小樽運河は運河近辺の道路が普通に使われており、会社事務所などもあるので、自然発生的な観光地という趣が強い。また、観光地としての区画が曖昧な分、観光のスポットが大きな範囲に点在しており、それらをぶらつきながら訪ねていくという楽しみもある。自分としては、小樽の方が普通の街中にある観光地という雰囲気で良い感じだったが、特に観光地区として規制されているわけではない為、業務用途の車や観光客の車の通行量も多く、落ち着かないといえば落ち着かないかもしれない。この辺りは、好みがわかれるところだろうか。