摩周湖
所在地  北海道弟子屈町東部
最終訪問日  2003/7/24
 霧の摩周湖と呼ばれ、近くの屈斜路湖と同様に典型的なカルデラ湖。
 摩周湖は阿寒国立公園の東端にあり、周囲約20km、面積19.1km2、最大深度211.5mの大きさを持ち、湖面標高は351mの楕円形に近い形をした湖である。前身である摩周火山は基部の半径が10kmほどもある大きな成層火山で、その頂上部が噴火により陥没して摩周湖ができた。この火山の名残である外輪山は、低いところで湖面から150m、高いところでは500mにも達し、外輪山から湖へと落ち込む斜面の勾配がきつく、独特の風景を作り出しているが、湖底は水深200mで一定しており、外輪山から湖底までほぼ直線的にズドンと落ち込んでいることになる。また、湖の中央にはカムイシュ島と呼ばれる小さな島があり、これは湖底から盛り上がった溶岩であることから、摩周湖の周辺地形を喩えるなら、ちょうど中央と周囲が切り立っているしゃぶしゃぶの鍋のような形といえるだろう。
 周辺は自然保護の為に立ち入り禁止となっており、人間が湖面に近付けないばかりか、川と呼べるほどの流入する流れも流出する流れも無く、しかも水位が一定であるという、全く静かな湖である。また、摩周湖は日本一の透明度を誇り、昭和6年の調査では透明度41.6mと、バイカル湖の約40mを抜いて世界一であったが、その後、昭和55年に35.8m、昭和61年に25.0mと低下傾向を辿り、平成3年は28.0mだった。
 霧の摩周湖という言葉があるぐらいの霧の名所で、1年の半分以上が霧に閉ざされているともいわれるが、歌謡曲によって過度にイメージされるきらいもあり、むしろ釧路湿原などのほうが霧の発生率は高いともいう。なんにしろ、訪れたときは霧のかけらもなく、イメージしたように霧に隠れる湖ではなかったが、自然そのままの外輪山に包まれるようにある湖が眼下に広がる風景は、ここでしか味わえない独特のものだった。

展望台からの摩周湖の全景