屈斜路湖
所在地  北海道弟子屈町北西部
最終訪問日  2003/7/24
 同じ弟子屈町の摩周湖と同様に典型的なカルデラ湖だが、摩周湖が霧の摩周湖と呼ばれて神秘的な佇まいを見せるのに対し、屈斜路湖の周囲には外輪山が迫っておらず、砂湯や川湯温泉など多数の温泉やキャンプ場があり、マリンスポーツも盛んで、リゾート地という雰囲気である。
 名前の由来は、アイヌ語で川の流れ出すところを意味するクッチャロという語で、釧路湿原を潤す釧路川が流れ出ている。湖の周囲は56.8km、面積は79.5km2あり、本州の宍道湖とほぼ同じ大きさで、阿寒国立公園ではもちろん最大、道内でもサロマ湖に次いで2番目の大きさを持ち、カルデラ湖としては日本最大である。また、最大深度もカルデラ湖らしく117mあり、湖面標高の121mとほぼ同じで、最深部は海抜0m付近という計算になる。ちなみに、湖上に浮かぶ中島も周囲約12kmあり、淡水湖の島としては日本最大である。
 湖には、現在ヒメマスを始めとした10種類あまりの魚が生息しているが、戦前の湖底地震で湖水が酸性化して生物が全滅したという時期があり、生物にとっての火山活動の影響の大きさを如実に表している。現在は流入する河川の水によって酸性度が下げられ、生息していた生物も戻り、また、魚以外ではミンミンゼミの生息の北限ということが知られている。
 訪れた時は夏だったので、周囲の山の緑と湖面の青が陽光によく映える開放的な景色だったが、冬は湖面が凍結し、膨張によって割れた氷が直線状に隆起する御神渡りという現象が見られ、白鳥が飛来する場所でもあるという。この他には、クッシーと呼ばれる巨大水竜の目撃談もあるが、その真偽はともかく、何かが棲んでいそうな雰囲気を持っている雄大な自然の中にある湖、という証拠にはなるかもしれない。

屈斜路湖の静かな湖面