釧路湿原
所在地  北海道道東南部
釧路市鶴居村釧路町標茶町境付近一帯
最終訪問日  2003/7/25
市街地の北に広がる釧路湿原 釧路市の北部から鶴居村・釧路町・標茶町の境にまたがって広がる湿原で、昭和10年に湿原の中央部が丹頂鶴の繁殖地として天然記念物の指定を受けたのが最初。以降、釧路湿原自体が天然記念物となり、日本で最初のラムサール条約登録湿地になったほか、昭和62年には国立公園となり、最後の国立公園ともいわれている。
 釧路湿原の生成の起源は、海岸砂丘の発達によって内湾が淡水湖化したのが始まりで、5000年前頃から泥炭が溜まって湿原が形成され始め、3000年前頃には現在のような姿になったという。湿原の植生は、ヨシ群落を代表とする低層湿原が8割を占め、動物ではエゾシカやキタキツネといったメジャーなものから、タンチョウやオジロワシなどの希少な鳥類、氷河期からの遺存種といわれるキタサンショウウオなどが見られる。
 釧路湿原は、釧路川の改修や水田開発によって人間の手が入り、かつては牧草地として利用する試みさえあった。現在は26861haが国立公園として保護され、人間の出入りも制限されているが、それでも釧路川からの土砂流入や乾燥化で湿原は縮小してしまっているといい、平成5年の環境庁の調査では19740haであった。その為、縮小した湿原を再生する試みがいろいろとなされているらしい。
 無数の川と湖沼があるダイナミックな光景は航空写真なんかで有名だが、大きすぎてなかなか現地からでは分かりにくいのは当然と思い、最初はトロッコ鉄道に乗ってそれらのダイナミックな湿原の中を悠然と通っていく予定だったが、トロッコ鉄道の時間が合わないことが判明し、残念ながら断念した。鉄道の廃線跡を利用した遊歩道があるそうなので、今度来るときにはそこを歩いてみたい。