愛国駅
所在地  北海道帯広市
帯広市役所南10km
最終訪問日  2003/7/25
交通記念館となった愛国駅の駅舎 昭和62年2月2日に廃線となった国鉄広尾線の駅の跡で、南にある幸福駅とともに観光地として残されているが、鉄道から転換されたバス路線の待合所としても利用されている為か、幸福駅よりも観光地という趣は少ない。ただ、駅舎の横には愛国発幸福行き切符の石碑があり、観光で訪れた人の記念撮影場所になっている。
 愛国の名前の由来は、近くに愛国青年団という団体があったかららしいが、その愛国という言葉のもとは忠君愛国で、北海道入植者の心意気が伝わる。
 国鉄広尾線は、十勝南部の沿線開発と農産物の輸送を目的として計画され、当初は襟裳岬を回って様似までを結ぶ予定であったが、結局広尾と様似の間が建設されることはなかった。昭和4年11月2日に帯広から中札内までが開通してこの愛国駅も開業し、昭和7年には広尾までの広尾線全線が開通したが、やがて典型的な赤字ローカル線に転落し、国鉄の慢性的な赤字解消の為に廃線となった。
 この愛国から幸福行きの切符はあまりにも有名だが、広尾線には他にも大正・新生・大樹といった駅があり、たいそう幸福と読める大正〜幸福間の切符や、子供への贈り物として喜ばれた新生〜大樹間の切符などが人気で、ローカル線ながら全国的に有名な路線だった。
 現在は交通記念館となり、運行していた当時の制服や機器、写真などの資料が展示され、プラットホーム側にはSLが展示されている。また、道外からの観光客には、抽選でクリスマスの時期に愛の国からのメッセージカードを送ってくれるちょっと嬉しいサービスもある。