広島平和記念資料館
所在地  広島県広島市中区
広島県庁西南700m平和記念公園内
最終訪問日  2000/6/5
 広島に投下された原爆の爆心地付近には平和記念公園が整備されているが、その公園の一角にある資料館で、当時の状況や原爆開発から投下に至るプロセス、そして原爆による被害の解説や被爆者の遺品などが展示されている。
 資料館自体は昭和30年8月24日の開館だが、昭和24年9月より開設されていた原爆記念館から資料を引き継いでいる。また、同年6月1日に開館した広島平和記念館を平成6年6月の改装の際に合併し、現在はそれぞれ本館と東館の名で呼んでいる。
 資料館に入ると、当時の広島の俯瞰模型と、巨大な赤い球で示された原爆の爆心点が目に入る。その周囲には、当時の太平洋戦争の状況や、広島の様子が映像で表示され、その他にも溶解していびつに変形した被爆者の遺品や、街の再現模型、魂の叫びのような亡くなられた方々の言葉など、展示してある資料からは心詰まらされるものが非常に多く、とても平常心のまま見学できないほどの衝撃を受ける。
 外国人や修学旅行生の観光コースの定番で、学生には人命の尊さと戦争の愚かさを、外国人には加害者被害者それぞれの視点から見た戦争を理解して欲しいと切に思うが、資料館へ行こうとする人ならば、その時点で核兵器に関しての様々なものを理解するという目的をすでに半ば達成しているとも言えるのだろう。なぜなら、興味がある人はすでに素地があって理解も早いだろうし、なにより資料館の展示内容は有無を言わせぬほど衝撃的なものだからだ。しかし、問題は無関心な人で、現地に行って展示物を見れば価値観を変えるほどの衝撃を受ける可能性があるのだが、当然無関心なので足を運ぼうとはしない。このジレンマを解決する方法があれば、もっと核兵器の恐ろしさというものに対する理解が広がるのだが。