尻焼温泉
所在地  群馬県中之条町
JR長野原草津口駅.北11.3km
最終訪問日  2014/5/9
長笹沢川とそこに湧出する尻焼温泉の遠景 長笹沢川を堰き止めた巨大露天風呂が有名な温泉。
 平家の落人に発見されたという伝説を持つ温泉で、開湯時期は不明だが、江戸時代には既に知られていたらしい。名前の由来は字そのままで、川底から湧き出す温泉で尻が熱かったことや、温泉で温められた石で尻を焼いて痔を治療した為といわれる。この為、痔によく効く温泉ともされるようだ。
 泉質は、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉で無色透明である。味も確めてみたかったが、完全に野外の温泉である為、葉っぱなどが浮いており、さすがにちょっと遠慮した。ただ、浴感は柔らかい。
 この温泉には旅館が数軒あるのだが、温泉としては、やはり川を堰き止めた大露天風呂が目玉だろう。露天風呂に野趣が漂う温泉にもいくつか入ったが、さすがに野趣そのままと言ってもいいぐらいのこの温泉に敵う所は無い。
川を堰き止めてできた露天風呂 川底に温泉が沸く場所は複数あるようで、水の流れなどもあって、暖かい場所と35℃ぐらいの少しぬる冷たく感じる場所がまだらにあった。これについては、人が多いと争奪戦になるのかもしれないが、程良いポイントを探すのも愉しみのひとつではある。ちなみに、この川の露天風呂のすぐ近くには、小屋掛けしている場所があり、こちらには温泉が直接導入されていて温かく、温度も安定していた。小屋掛けといっても一方は開放されており、こちらはこちらで野趣そのままに川を眺めつつしっかりと浴感を味わいたいという人向けだろうか。
 自分が訪れたのは春の午後5時頃で、温泉には人影も無く、川の露天風呂も小屋掛けの浴槽も貸切だった。川の露天風呂は、視界の広さといい開放感といい、今までに無い趣で、露天風呂の中の露天風呂と言ったところだろうか。春ということもあって湯温が低かったのが残念だったが、川風呂を愉しみ、小屋掛けの浴槽で暖を取るという入り方もまたしっくりとくる温泉だった。ちなみに、露天風呂と言っても自然の川の一部なので、川底には滑る場所があり、移動の際には気を付けて足の置き場を選ぶ必要がある。山奥でもあるし、一切何も身に付けていない姿の可能性もあるしで、大怪我だけは何としても避けたいところだ。