北の庄城址資料館
所在地  福井県福井市
福井県庁南西500m柴田神社横
最終訪問日  2012/5/13
 北ノ庄城跡にある柴田神社に隣接する公園に建つ資料館。公園の名前は、古い地図を見ると柴田公園と書かれていたりするが、福井市のホームページによると、北の庄城址・柴田公園というのが正式名称らしい。この公園は平成16年4月4日にバリアフリーの公園として開園しており、資料館と公園の一体化した構造から、資料館も同時に開館したと思われる。
 北ノ庄城は、天正3年(1575)頃に織田信長の家臣であった柴田勝家が築城し、同11年(1583)の賤ヶ岳の合戦に敗れた直後の4月24日に北ノ庄城で勝家が自刃した際、城にも火が放たれて焼失した。その後も、城は再興されて越前の主要な城として使われたが、慶長5年(1600)の関ヶ原の合戦後に入部した家康の次男結城秀康が、居城として改修する際に大きく形を変えた為、後の福井城と敷地は同じでありつつも、北ノ庄城の構造などは判らなくなっている。
 平成5年からの複数回に渡る発掘調査では、福井城日向門の遺構の下から幅25mの堀の跡と石垣、土橋などが発掘され、越前焼の甕や擂り鉢、陶磁器や古銭なども出土した。資料館ではこれらの遺物や、勝家が九頭竜川に渡したという舟橋で使われていた鎖などが展示されているほか、北ノ庄城から福井城への移り変わりや、勝家や周辺の人々に関することなども解り易く解説されている。
 資料館の入場料は無料で、小さいながらもゆったりとした造りとなっており、北ノ庄城址や柴田神社を訪れる人に対する休憩所を兼ねているようだ。また、資料館前の北ノ庄城址や勝家の菩提寺であった西光寺などを案内しながら、柴田勝家やお市の方、浅井三姉妹に関しての説明もしてくれるボランティアが常駐しており、閉館時間も普通の資料館より遅いなど、資料館はビジターセンターの役割も与えられている。つまり、先に資料館の展示物を見学し、ある程度の予備知識を得てから周辺を見て回ると、理解がより早くスムーズになり、更にボランティアガイドの話を聞けば鬼に金棒というわけだ。建物は小さいが、大きな役割を持った資料館である。