別子銅山記念館
所在地  愛媛県新居浜市
松山道新居浜I.C.南西1.2km県道47号線沿い
最終訪問日  2008/10/23
 元禄4年(1691)に開坑した別子銅山は、豪商住友家の商売の礎となり、明治時代の住友財閥の基盤にもなったが、昭和48年に閉坑した。この記念館は、住友家飛躍の原動力となったこの別子銅山の歴史を伝えるべく、住友グループが共同で昭和50年に設立した資料館である。入場料は無料。
 別子銅山記念館は、別子銅山へ向かう別子ラインの入口、山根と呼ばれる銅山の山裾に遷宮された大山積神社の境内に建てられている。建物は独特の半地下構造で、外観よりも内部は遥かに広い。展示されているのは、江戸時代から閉坑となる昭和時代までのもので、鉱脈の質や実際に産出された鉱石、採掘に使った道具、採掘の工法の模型などといった、銅山に直接関係するものから、当時の山村での生活用具、生活の様子を収めた写真まで、多岐に渡る。また、神社境内にも、かつて採掘で使われた鉄道車両が展示保存されていた。
 記念館に入ってまず印象的だったのが、館の職員の方のネームプレートに住友の井桁のマークがしっかり刻まれていたことだった。入館料が無料ということも合わせ、この経費削減が叫ばれる世の中で、住友グループの源流とも言うべき場所に対する思い入れ、または責任とも言うべき考えが透けて見えるようだ。
 訪れた時は9時過ぎからじっくり見学していたのだが、気付けば1時間以上時間が過ぎていた。半地下という構造もあって、資料を追いながら少しずつ降りていく順路が見やすく、知らず知らずの内に集中していたのかも知れない。館の方といろいろ話もできたし、かなり有意義な時間を過ごせた場所だった。